学童と習い事の違いは?両立は可能?一カ所で完結する民間学童についても解説
「学童に通わせながら習い事もやらせたい」
「両立するにも子どもの体力も心配で不安」
など、学童と習い事の両立で悩まれている保護者の方は多いのではないでしょうか。
実際のところ、時間が被ってしまう可能性は高いので、習い事をさせつつ学童にも通わせたいなら、中抜けができるかも確認しなくてはいけません。また、体力面や保険での保障が受けられるかなど、懸念点は多々あります。
本記事では、学童と習い事の違いや両立について解説します。
習い事教室としての機能を持たせた、1カ所で完結する民間学童があることについても紹介しているため、合わせて参考にしてみてください。
目次
1. 学童ってどんな場所?
2. 学童と習い事の違い
2-1. 預かってもらえる時間
2-2. 生活の場として整備されているかどうか
2-3. 子どもに特技や好きなことを見つけてもらえるかどうか
3. 学童と習い事の両立は注意点を押さえれば可能
3-1. 中抜けができるかどうか
3-2. 子どもの体力的に問題ないかどうか
4. 学童と習い事を合わせた良いとこどりのサービスがある
5. 学童で受けられる習い事の種類
5-1. 英語
5-2. 音楽
5-3. スポーツ
6. まとめ
1. 学童ってどんな場所?
学童とは児童福祉法6条の3第2項の規定に基づく、放課後児童健全育成事業を根拠とした、放課後の子どもの居場所として位置づけられている施設です。
主に、保護者の方が共働きであり、子どもが帰宅する時間になっても不在となる家庭向けのサービスです。学童を運営母体を基準に分類した場合、以下のような種類に分けられます。
- 市区町村など地方自治体が運営する公営学童(ただし、実際の運営は社会福祉法人やNPO法人に委託されていることがある)
- 株式会社、NPO法人、社会福祉法人、学校法人が運営する民間学童
なお、公営学童の場合、行政サービスの一環として行われているため、料金は安いものの、預かってもらえる時間が限られているなど使いづらい部分もあります。また、共働きでない場合保護者の片方が入院中であるなど、相応の理由がないと利用できないこともあるので注意が必要です。
一方、民間学童の場合、延長保育を実施する施設が多いうえに、空きがあれば共働きでなくても利用できるなど、柔軟な対応が可能となっています。
独自のカリキュラムを提供しているので、子どもの個性に合わせて選べるのも魅力です。
2. 学童と習い事の違い
子どもを一定時間預かってもらえるという意味では、学童と習い事には似た部分があるのも事実です。
しかし、学童は学校が終わった後、保護者の仕事が終わるまで子どもが過ごす空間であるのに対し、習い事は個人の特技・好きなことを伸ばすためのサービスであるという明確な違いがあります。
違いを理解したうえで、自分の子どもにどちらが向いているかを考えてみましょう。
ここでは、以下の観点から学童と習い事の違いについて解説します。
- 預かってもらえる時間
- 生活の場として整備されているかどうか
- 子どもに特技や好きなことを見つけてもらえるかどうか
2-1. 預かってもらえる時間
1つ目の違いは「預かってもらえる時間」です。学童の場合、施設によって差はありますが、授業が終わる15時頃から18時半くらいまで預かってくれることが多くなっています。民間学童の場合、延長保育対応として20時~20時半まで預かってくれる施設もあります。残業で遅くまで仕事をすることになっても、安心して預けられます。
一方、習い事として預かってもらえるのはレッスン時間のみです。
これも習い事によって差はありますが、だいたい1時間程度と考えましょう。また、送迎サービスもない場合が大半です。共働き家庭において、子どもを仕事が終わるまで預かってもらうという意味では、あまり習い事は向いていません。
ただし、習い事によってはレッスンが終了した後アフタースクールなどの名前で託児サービスを提供していることがあります。このようなサービスを利用すれば、保護者の方の仕事が終わるまで預かってもらうことは可能です。
2-2. 生活の場として整備されているかどうか
2つ目の違いは「生活の場として整備されているかどうか」です。学童の場合、授業が終わって疲れた体を休めたり、遊んで気分転換したりなど家と同じように過ごせます。
しかし、習い事はあくまで「何かを教えてもらうためにレッスンをする場所」です。
例えば、スイミングスクールで生徒が利用できる場所はプールと更衣室、見学場所やロビーくらいしかないでしょう。家と同じように過ごすのは難しいのも事実です。
2-3. 子どもに特技や好きなことを見つけてもらえるかどうか
3つ目の違いは「子どもに特技や好きなことを見つけててもらえるかどうか」です。特に公営学童の場合、あらかじめ決められたカリキュラムに沿って過ごしていくことになるため、特筆すべきスキルを発揮できるとは限りません。
子どもの特技、好きなことを見つけるという意味では、習い事のほうが優れています。一口に習い事といっても語学、格闘技、水泳、体操、プログラミングなどさまざまなものがありますが、子どもの興味や特性に合わせて選べれば満足度も高くなるでしょう。
3. 学童と習い事の両立は注意点を押さえれば可能
学童と習い事は時間が重複することから、両立は簡単ではありません。学童施設によっては、規定で習い事に通うことが禁止されていることもあるため、預ける場合は注意しましょう。
他にも以下のような注意点があるため、紹介します。
- 中抜けができるかどうか
- 子どもの体力的に問題ないかどうか
3-1. 中抜けができるかどうか
ここで表記している中抜けは、学童を途中で抜けて習い事に行くことを指しています。前述の通り、学童と習い事は時間が重複するため中抜けをして習い事に行く必要がありますが、これを許可しているかは各々の施設によって扱いが異なります。
習い事をさせたいなら、中抜けを許可してくれる学童を候補に入れましょう。
ただし、中抜けをしている間に事故やけがに巻き込まれた場合、学童の入所時に加入する保険では保障が受けられないことがあります。事前に条件を確認するとともに、必要に応じて別途自分たちで保険を契約することも検討しましょう。
3-2. 子どもの体力的に問題ないかどうか
2つ目は「子どもの体力的に問題がないかどうか」です。子どもが学校で授業を受けるのは、大人が思っている以上に体力を使います。そのうえ、学童で遊んだあとに中抜けをして習い事に行くとなると、疲労をため込んでしまう可能性もあります。
体力には個人差があるので一概にはいえませんが、習い事の後にあまりに消耗しているようなら、通う頻度を減らすほか、土日など学校がない日に振り替えるなどの調整が必要です。保護者の方が習わせたいと思っていたとしても、子どもがあまり前向きでない習い事であったなら、思い切って辞めることも選択肢に入れてみましょう。
4. 学童と習い事を合わせた良いとこどりのサービスがある
学童に通いながら習い事に行く場合、中抜けできるかに加え保険の条件、子どもの体力も考える必要があります。考えた結果「学童に通いながらの習い事」は現実的でないと考えた保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、主に民間学童が提供している、習い事をしつつ学童としても利用できるサービスを検討してみてはいかがでしょうか。
習い事特有のカリキュラムをこなす一方で、おやつの時間や休憩の時間も設けられ、子どもが放課後を快適に過ごせる生活の場として整備されているのが特徴です。
次項では、学童で受けられる習い事の一例を紹介するので、学童と習い事の両立で悩んでいる方はぜひご覧ください。
5. 学童で受けられる習い事の種類
学童で受けられる習い事の種類の一例として、以下を紹介します。
- 英語
- 音楽
- スポーツ
他にもさまざまな習い事が提供されているため、通わせたいものがあるならぜひ探してみましょう。
5-1. 英語
英語スクールと学童を融合した民間学童では、放課後の時間を使って英語を使った授業や実験、遊びを行います。
英語スクールの場合、およそ1時間ほどで終わってしまいますが、学童で習うなら、日常会話でも英語を使うことになるため、英語力の向上も期待できます。
放課後留学のような形で、ネイティブ講師やバイリンガルの日本人講師に教えてもらえる学童もあるので、子どもに英語力をつけさせたいといった保護者の方は探してみると良いでしょう。
5-2. 音楽
子どもに音楽を習わせたいなら、楽器や歌、ダンスなど音楽をテーマとしたカリキュラムがある学童を検討しましょう。
子どものころから頻繁に音楽に触れることによって、音楽性やリズム感を鍛えられるのがメリットです。子どもが自由に触れるようさまざまな楽器を置いていることも多く、子どもの特技や好きなことを見つけるきっかけにもなります。
「音楽教室に通わせたいけど共働きだから……」と悩んでいる方は、お近くの施設に問い合わせてみましょう。
5-3. スポーツ
スポーツ系の学童は、実際にスイミングやテニス、体操といった習い事の後に施設内の学童ルームで過ごせる環境を提供しています。
習い事としてスイミングをした場合、本来であればレッスンの終了後に保護者の方が迎えに行く必要があります。しかし、共働き世帯の場合は祖父母など頼める人がいないと送迎が難しいことから、通わせづらいのも事実です。
しかし、スポーツ系学童であれば、習い事の後も引き続き預かってもらえることから、お迎え時間を後ろ倒しにできるため安心して働けます。
子どもが家でひとりぼっちになる心配がないことも魅力と言えるでしょう。
まとめ
学童と習い事を両立させるのは難しいですが、決して不可能ではありません。また、本記事で紹介したように、習い事としての機能を持つ民間学童を利用すれば、送迎の時間を気にせず習い事をさせられるので、保護者も安心して仕事ができます。
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