反抗期はいつから?反抗期の段階と対処法を解説
子どもが反抗期を迎えると、保護者の方はどのように接したらよいのかわからなくなり、疲弊してしまいがちです。しかし、子どもも無意味に反抗しているわけではありません。子どもの反抗期にはさまざまな背景があり、子ども自身が「どうしてわかってくれないのか」というジレンマに陥っていることも多いです。
お互いに「どうしてわかってくれないのか」という気持ちを抱え、保護者の方と子どもの間のコミュニケーションが困難になってしまう反抗期ですが、対応の仕方を誤ると、子どもが心を閉ざしてしまう可能性もあるので要注意です。
本記事では、反抗期の種類や、小学校中学年以降の反抗期の対策について解説します。
「子どもが反抗期かもしれない」と思っている方や、悩んでいる保護者の方は参考にしてみてください。
目次
1. 反抗期の種類
1-1. 第一次反抗期
1-2. 中間反抗期
1-3. 第二次反抗期
2. 反抗期の原因
2-1. 友達の家庭と比べてしまう
2-2. 言葉遣いが荒くなる
2-3. 感情のコントロールが上手にできない
3. 反抗期の子どもへの対処法
3-1. 感情的に怒らず理由を聞く
3-2. 子ども扱いせず同じ目線で話す
3-3. 干渉し過ぎず見守る
4. 反抗期の子どもを持つ保護者がしてはいけないことは?
4-1. 子ども扱いして小言ばかりいう
4-2. 一切声掛けをしない
4-3. 問題行動をスルーする
4-4. タイミングを無視して話しかける
5. まとめ
1. 反抗期の種類
一口に反抗期といっても、第一次反抗期・中間期・第二次反抗期など、子どもの成長の段階によっていくつかの種類があります。
それぞれ子どもの言動や立ち振る舞いが異なるため、段階によって対応を変える必要があります。
段階に合った適切な対応ができないと、問題行動などに繋がる可能性があるので注意が必要です。
以下で詳しく解説しますが、中間反抗期は子どもが大人になり始めるタイミングであるため、幼児期の反抗期とは大きく異なります。
中間反抗期を迎えた子ども対応を適切にすることで、第二次反抗期の程度も緩和される可能性があるので、それぞれの違いを理解して対応しましょう。
1-1. 第一次反抗期
第一次反抗期とは、1歳半から3歳頃に見られる子どもの反抗期のことです。俗にいう「イヤイヤ期」と考えるとわかりやすいかもしれません。
つまり「自分でやりたい」「あれは嫌だ」とだだをこねるようになります。これは、子どもが自我を作り上げるために「パパやママなどの大人と自分は違う」ことを表現するための行動です。
子どもの成長において、第一次反抗期は自己主張と自己抑制を学ぶために必要な時期とされています。子どもがだだをこねたとしても「なんでそういうこと言うの!」「だめ!」と無理に押さえつけることは、自我を形成させるための意欲をそいでしまうので望ましくありません。
1-2. 中間反抗期
小学校低学年から中学年の間の反抗期のことを、中間反抗期といいます。この時期になると子どもにもある程度の物心がついてくるため、自分の意志や意見を持つようになります。
より小さいときとは違い、周囲に注意を向けられるようになりますが、それだけに第一次反抗期とは反抗のしかたも違ってくるのが大きな特徴です。
心が成長するにつれて「自分で行動したい」という意志が芽生えることにより起きる反抗期とされています。
1-3. 第二次反抗期
小学校の中学年から中学生、長ければ高校生ぐらいまで続くのが第二次反抗期です。これは、精神的な自立のために起きる反抗期とされています。つまり「保護者とは別の一人前の人間として、対等に扱われたい」という欲求からくる反抗と考えましょう。
第二次反抗期は、子どもが大人へと成長していく過程で必要なステップです。保護者の方は、子どもの気持ちを受け止め、尊重することが大切となります。
2. 反抗期の原因
細かい部分での差は多々あれど、基本的に反抗期は「保護者から独立した一人の人間になっていくために起きるもの」と考えて問題ありません。
しかし、保護者の方に口答えするなどの問題行動が起きる背景には、さまざまな原因が隠れています。ここでは、反抗期の原因として考えられるものをいくつか解説しましょう。
2-1. 友達の家庭と比べてしまう
友達の家庭と自分の家庭を比べてしまい、保護者に反抗することは往々にして起こります。これは、子どもが心の成長過程において他者との違いに敏感になっているためです。
自分と相手を比べ、コンプレックスや劣等感を抱きやすくなっているため、それを解消する手段として保護者の方に反抗すると考えましょう。例えば「〇〇くんの家の晩御飯には唐揚げが出るのに、どうしてうちでは出ないの?」といった、大人にとっては些細なことでも比べ、反抗につなげてしまいます。
2-2. 言葉遣いが荒くなる
言葉遣いが荒くなり、保護者に暴言を吐くというやり方で反抗する子どももいます。
そもそも、反抗期を迎える子どもは自分の身体的・精神的な変化により悩みやストレスを抱えています。些細な言葉に過敏に反応したり、衝動的に行動したりしてしまってもおかしくはありません。詳しくは後述しますが、保護者の方はあまり感情的になり過ぎず、上手に受け流しましょう。
ただし、人の心を傷つけるほどの暴言を吐いた場合は受け流してはいけません。家族だけでなく、友だちや先生などに暴言を吐いたことが原因で、深刻なトラブルを招く可能性もあります。子どもの正しい倫理観を育てるためにも、勇気と決意を持って子どもと向き合いましょう。
2-3. 感情のコントロールが上手にできない
反抗期の子どもは、同時に思春期であるため、感情のコントロールが上手ではありません。思い通りにいかないことが原因で怒りを爆発させたり、癇癪を起こしてしまったりすることも往々にしてあります。
理由のひとつとして考えられるのが、大人になりかけであるという点です。
思春期の子どもは、心身共に変化を迎えています。子どもが自分自身で精神面をコントロールできないことや、不安を感じる事も多くなります。保護者の方は「子どもが何を考えているかわからない」と思うかもしれませんが、実はこのようにれっきとした理由があるのです。
3. 反抗期の子どもへの対処法
反抗期を迎え、子どもが問題行動に走ると、保護者の方は「小さいときは良い子だったのにどうして?育て方間違えた?」と困惑するかもしれません。
しかし、反抗期は子どもの成長のために必要な過程であるため、あまり悲観せず、正しい対処法で向き合いましょう。具体的に心がけていただきたいポイントについて解説します。
3-1. 感情的に怒らず理由を聞く
まず、子どもが「うるせえ!」などの暴言を吐いても、感情的に怒らずに理由を聞きましょう。頭に血が上り、保護者の方まで感情的に怒ってしまうことは、好ましくありません。
そもそも、子供が「怒り」を感じて暴言を吐く際には、前提として「悲しみ」「寂しさ」「苦しみ」「心配」「虚しさ」などの、違う感情を最初に持っていることが考えられます。これを一次感情といいます。
子どもの「怒り」ではなく、その根底にある子どもの一次感情に目を向け、子どもの気持ちや行動原理を理解するように努めましょう。
3-2. 子ども扱いせず同じ目線で話す
反抗期を迎えた子どもは、子ども扱いせずに「一人の独立した人間」として、同じ目線で話すようにしましょう。
保護者の方からすれば「自分の子どもはいつまでたっても子ども」と思うかもしれませんが、子どもは「大人になろう」と日々考え行動を繰り返しています。
同じ目線で話し、子どもの判断や行動を理解して受け止めることが重要です。これにより、子どもも本音で話してくれるようになります。
また、子どもの話を聞く際には「困ったことがあればいつでも頼って」という姿勢をはっきり示すとさらに効果的です。
3-3. 干渉し過ぎず見守る
反抗期を迎えた子どもは、保護者の方からの干渉を非常に嫌います。反抗期は大人になろうとしている過程なので、問題が起きても自力で解決したいと考えているのです。心配だからといって保護者の方が介入しすぎると、「いつまで経っても自分を子ども扱いしている」と、子どもが落胆し、さらに反発してしまう可能性があります。
自分や他人の心身を傷つけているなど深刻な事態に至っている場合を除き、ある程度距離を置いて見守りましょう。
保護者も「子どもがなぜこのような行動をするのか」について学び、考えることも重要です。
4. 反抗期の子どもを持つ保護者がしてはいけないことは?
反抗期は子どもが成長していくうえで非常に大事な過程ではありますが、保護者の方からすれば「保護者の言うことに従わない」「口ごたえばかりして辛い」など、心理的な辛さを感じる時期です。
しかし、辛いからといって間違った対応をしてしまうと、子どもとの関係が悪化する恐れもあります。ここでは具体例を交えつつ、反抗期の子どもを持つ保護者の方がしてはいけないことをいくつか紹介します。
4-1. 子ども扱いして小言ばかりいう
既に触れた通り、反抗期を迎えた子どもはいわば「大人になるために必死に頑張っているところ」です。独立した一人の人間として接することが重要であるため、「部屋を片付けなさい」「肘をついて食べるのはダメ」など、小言ばかり繰り返して言うことは避けましょう。反抗期の子どもにとって、しつこく小言を言うことはあまり効果がないうえに、お互いのストレスも増幅させてしまいます。
4-2. 一切声掛けをしない
口ごたえされるのが嫌だから、怖いからといって、子どもに一切声掛けをしなくなることも良くありません。子どもが「保護者は自分を見捨てた」と感じてしまうからです。「大変だね」「いってらっしゃい」など、前向きな声掛けは欠かさないようにしましょう。
声かけをしなくなってしまうと、親子の関係性が希薄になってしまうだけでなく、反抗しても愛して欲しいという子どもの気持ちを否定することになってしまいます。
気持ちを伝え続けることで、反抗する頻度も減少する可能性があるため、根気よく声掛けを続けましょう。
4-3. 問題行動をスルーする
子どもが明らかに問題のある行動をしているにもかかわらず、保護者の方が放置することは厳禁です。例えば同級生をいじめるなど、他人の心や体を傷つけることをしていたり、法律やモラルに反することをしていたりした場合は、保護者の方は毅然として対応しましょう。
「いくら言っても聞かない」からと適当に対応していると、子どもが逆に「どうせ保護者は自分のことなんてどうでも良いと思っているんだ」と不信感を抱きかねません。
4-4. タイミングを無視して話しかける
保護者の方が子どもに対してやってしまいがちなことのひとつが「タイミングを無視して話しかけること」です。その結果「今忙しいから!」と口ごたえされ、保護者の方も激昂してしまうというのはよくある話でしょう。
大人であっても、自分の仕事に集中しているときに関係のない話を持ちかけられると、いらだちを覚えることもあるはずです。「落ち着いているときに話をしてほしかった」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
子どももこれと同じで、自分が集中して考えなくてはいけないタスクがあるときに話しかけられるのは気分が良いものではありません。
「期限までに課題を済ませなくてはいけないのにうまくいかない」「友だちからラインが来たけど正直返信に困る内容だった」など、さまざまな悩みで余裕がなくなっていることだってあり得ます。
そのようなときに保護者の方が無遠慮に話しかけてしまうと、子どもは良い気分にはなりません。保護者の方からすれば「子どもに話しかけるのに何の遠慮がいるのか」と思うかもしれませんが、一人の独立した人間としてとらえれば「話しかけるタイミングは重要」とわかるはずです。
無益なトラブルを避けるためにも「今、話して大丈夫?」などの声掛けをするなど、タイミングを意識しましょう。
まとめ
子どもは大人になっていく過程で、反抗期を何度か繰り返していきます。保護者としては対応に困るかもしれませんが、どうしても困ったときは専門家に相談することも有効です。
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また、学童保育としての特徴は、「子どもの気持ち」を重視して対応していることです。
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