学童とは?種類と見学時のポイント&スタッフの役割まで徹底解説!
「子どもが小学校に入学するから仕事に復帰したい」
「安心して働くために、子どもの預け先を探したい」
働く保護者の方にとって、放課後や長期休暇中における子どもの預け先を確保することは大切です。
預け先の選択肢として考えられるのは、学童保育でしょう。
学童保育を利用し、子どもが充実した時間を過ごすことができれば保護者の方も安心して働けます。
学童保育とは?種類や費用、選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。
保護者の方が働いている間、学童保育の利用を検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.学童とは(学童保育)
1-1. 学童保育の定義
1-2. 学童保育が始まった背景
1-3. 学童保育が抱える4つの課題
2. 公設民営の学童とは
2-1. 【公設民営】学童保育の特徴
2-2. 主な設置場所
2-3. 利用できる条件
2-4. 費用相場
2-5. 利用するメリットとデメリット
3. 民設民営の学童とは
3-1. 【民設民営】学童保育の特徴
3-2. 主な設置場所
3-3. 利用できる条件
3-4. 費用相場
3-5. 利用するメリットとデメリット
4. 放課後子ども教室とは?
5. 自身や子どもに合った学童保育を探すポイント
6. 学童保育の利用時に気を付けること
7. まとめ
1. 学童とは(学童保育)

学童とは、お仕事などの関係で保護者の方が自宅にいない時間が長い場合、小学校に通う就学児童を預けるための施設です。
また学童には、家庭に代わる「生活の場」を提供して、児童の支援を行う目的があります。
学童保育には、
・自治体が運営している公設民営の学童保育
・企業やNPO法人などが運営する民設民営の学童保育
・保護者が運営する共同保育
の3種類があります。
1-1. 学童保育の定義
学童保育は通称で、正式には「放課後児童健全育成事業」といいます。
児童福祉法には、宿題・おやつ・昼寝・大人との会話など、一般的な家庭で営まれているような「生活の場」を、成長期にある子どもたちに保障することが規定されています。
要件として設けられているのは、長期間継続して利用する子どもたちの生活・専用の施設・専任の指導員についてです。
以前は受け入れる児童の年齢が「10歳未満」の自治体が多かったのですが、2014年の法改正により「保育を必要とするすべての小学生」つまり小学校6年生まで利用が可能になりました。
また、学童保育のスタッフである「放課後児童支援員」の資格もつくられ、放課後児童支援要員を2名以上配置することを定めました。
1-2. 学童保育が始まった背景
学童保育が始まったことには、大きく分けて以下4つの背景があります。
1.女性の社会進出による共働き家庭が増えた
2.核家族の世帯が増加し祖父母と離れて暮らす生活スタイルが主流になった
3.近所づきあいが希薄になった
4.子どもたちの遊び場が減った
このような社会背景の中で、学童保育のニーズが高まってきました。
1-3. 学童保育が抱える3つの課題
ニーズが高まっている学童保育ですが、以下3つの課題を抱えています。
1.定員オーバーで学童保育に入れない待機児童が存在する
2.働く保護者と預けたい子どもが増えたことで、施設の人材が不足している
3.施設を運営するための十分な財源を確保できない
学童保育を必要とする家庭は増えていますが、使える施設がない・遊び場がないなど、受け入れる体制や条件の整備が追い付いていない現状があります。
2. 公設民営の学童とは

公設民営の学童保育は、「放課後児童クラブ」とも呼ばれ、各地方自治体によって運営されています。
特徴、設置場所、条件などについてご紹介します。
2-1. 【公設民営】学童保育の特徴
公設民営の学童保育は、子どもが自主的に学習できる環境を整えるサポートがメインのため、比較的自由に過ごせます。
公設民営の学童保育には、施設や職員に基準があり、安全を考慮したルールの元で運営されています。
主な基準は以下のとおりです。
・面積は児童一人につきおよそ1.65平方メートル以上のスペースが必要
・学童保育1ユニットを構成する児童の人数は40人以下
・開所日数は一年につき250日以上
・放課後児童支援員を学童保育1ユニットあたりに2人以上配置
2-2. 主な設置場所
公設民営の学童保育は、小学校の施設内・児童館・児童センターに設置されているのがほとんどです。
なかには、学校外に専用の施設を設ける・公民館の一部などを使用するケースもあります。
2-3. 利用できる条件
公設民営の学童保育は、各自治体により異なるものの、一般的に小学校に就学している児童が対象のため、1~6年生まで年齢を問わず利用が可能です。
ただし定員を超えての利用ができないため、申し込みが多数の場合は保護者の就労状況や家庭環境を考慮して審査されます。
保護者の方が働いていること、さらに審査は低学年が優先される場合が多く、高学年は待機児童が多くなる傾向にあります。
2-4. 費用相場
公設民営の学童保育は、市町村により差があるものの、月額4,000~1万円が相場です。
基本的に月額料金設定がほとんどなので、施設の利用頻度は、料金に対してあまり関係がありません。
2-5. お子さんにとって大切な思い出ができる
公設民営の学童保育を利用するメリットは、以下の3つです。
1.費用が安い
2.学校の近くにあり子どもの移動が少ないため安全に通える
3.学校の校庭など広い敷地を利用できる
公設民営の学童保育は、費用の安さがポイントです。
場所は学校と隣接しているか近くにあるのがほとんどのため、学校に登校するのと大体同じ距離で通えるでしょう。
学校と隣接している学童保育の場合は校庭を遊び場として使えるため、遊具やサッカーゴールなどが使用でき、のびのびと体を動かせます。
反対に、デメリットは以下の2つです。
1.利用時間が8~18時頃までと決まっていることが多い
2.宿題は子どもが自主的に行う
利用時間が決まっているため、保護者が残業などで迎えが遅くなる・保護者の仕事が常に18時以降までの場合は、利用するのが難しいでしょう。
また、学校と違い、スタッフが勉強をていねいに教える・宿題に対して積極的な声がけをするなどは求められていないため、子どもが自主的に行う必要があります。
3. 民設民営の学童とは

民設民営の学童保育は一律の規程がないため、各団体、各運営会社の特色を生かした活動ができます。
特徴、設置場所、条件などについてご紹介します。
3-1. 【民設民営】学童保育の特徴
民設民営の学童保育は規定に縛られないため、子どもの個性や趣味・趣向に合わせて自由に選べます。
長時間の預かりを希望している場合には、21時頃まで対応可能なところもあり、比較的融通が効くことが多いです。
また、学習や各種習い事のオプションが取り入れられており、バラエティーに富んだプログラムが組まれていることもあります。
3-2. 主な設置場所
民設民営の学童保育は、教育事業に関連した一般企業が運営している施設が多いことから、学校の近くとは限りません。
ただし、なかには送迎のサービスを取り入れているところがあるため、チェックしてみるとよいでしょう。
3-3. 利用できる条件
民設民営の学童保育では、子どもの年齢制限を設けているところが少なく、保護者の方への条件がないこともあります。
なかには就労証明書などの提出が求められない施設もあります。
3-4. 費用相場
民設民営の学童保育の費用は、サービスの内容により異なりますが、月額3万~7万円が相場です。
延長保育を行っている場合は、超過した分の料金がかかることがあります。
3-5. 利用するメリットとデメリット
民設民営の学童保育を利用するメリットは、以下の2つです。
1. 塾や習い事の役割を担ってくれる
2.施設が比較的きれいで快適に過ごせる
民設民営の学童保育は、預けている時間に勉強を教えてくれる、いわゆる塾としての役割を担っている場合があります。
預けている間に勉強や習い事を教わることもでき、また、夕食を提供する・塾までの送迎があるなど、施設により保護者が楽になるサービスを取り入れているのも嬉しいポイントです。
一定の条件を満たせば市区町村から施設や設備に関する補助金が受けられることで、施設や設備が比較的充実しているため、過ごしやすいでしょう。
反対に、デメリットは以下の2つ。
1.費用が高い
2.距離が遠い場合がある
さまざまなサービスを取り入れていることで、公設学童と比較すると費用がかかります。
また、場所は学校の近くとは限らないため、選ぶ場所によっては通うのに時間がかかる場合もあります。
4. 放課後子ども教室とは?

「放課後子ども教室」とは、文部科学省が管轄する「放課後子ども教室推進事業」のことで、学童保育とはまったく違う取り組みです。
子どもたちの自主的な遊びや学習をメインに、豊かな放課後の環境づくりを目的としています。
主な内容は、学習支援・体験活動・交流活動で、学校の体育館を利用して簡単な運動や身体を動かすゲームなども行います。
学校の空き教室などを使用して、ボランティアや学生、企業OBなど、さまざまな人の協力をもとに運営されています。
5. 自身や子どもに合った学童保育を探すポイント
子どもにあった学童保育を見つけるためには、お申し込みをする前に必ず施設を見学しましょう。
見学時に押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
・利用時間
・スタッフの様子
・病気やケガへの対応(アレルギー対応などを含む)
・休校日に対応
・習い事への中抜け
・子どもたちの雰囲気
保護者の方の仕事に合わせた時間に利用でき、送迎が可能かどうかは大切なポイントです。
子どもたちがどのような雰囲気で過ごしているか、スタッフの対応はどうかなどを観察しておくと、利用してからのギャップが少ないでしょう。
特に、アレルギーがある場合は、学童保育で出すおやつやイベントでの対応が可能かも確認しておくとよいでしょう。
6. 学童保育の利用時に気を付けること
保護者の方も、学童保育のスタッフと子どもについてコミュニケーションを図ったり連携をとったりすることが大切です。
スタッフとコミュニケーションを密に取ることは、互いの信頼関係につながり、子どもが心身ともに不調なとき・緊急のときなどの対応がスムーズに行えます。
周りの方へ迷惑をかけないよう、普段から、お弁当を持たせるのを忘れない・連絡なしにお迎えの時間を過ぎないなど、最低限のルールを守りましょう。
まとめ

学童保育の利用にはメリットとデメリットがあります。それらを理解し、お子様に適した学童保育を選ぶことで、保護者の皆様は安心感を持ってお子様を預けることができます。
また学童保育を決める際は、事前に見学する際のポイントをチェックしておくことで後悔のない選択ができるでしょう。
お子様が安心して過ごせる居場所の一つとして、「学童保育型の英会話スクールKids UP」の利用を検討してみてはいかがでしょうか?Kids UPは全員が社員であり、ネイティブやバイリンガルの指導経験豊かなスタッフが一丸となって運営しています。全員が共通の目標に向かって取り組んでいるため、まるで放課後留学しているかのような環境で最新の英語プログラムが学べます。この一体感が、一人ひとりの子どもたちに最高の学びの体験を提供します。
また、20:30まで延長が可能なため、残業が多い保護者の方にもおすすめです。
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