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小学生の子どもに「友達の作り方はどうすれば良い?」と聞かれた時の正しい対応とは

「友達の作り方はどうすれば良い?」と子どもに聞かれると、大半の保護者の方は悩んだり、不安になるはずです。
「背景に何かあるんじゃないか」「いじめられていないか不安」といった、ネガティブな感情を抱える方も多いのではないでしょうか。

しかし、保護者の方の不安は子どもに伝わるため、まずは子どもに寄り添うことが大切です。
本記事では、小学生の子どもに友達の作り方を聞かれた際のアドバイスのコツや、友達作りの考え方について解説します。

実際にお子さんから「友達の作り方はどうすれば良い?」と聞かれたことがある保護者の方も、これから小学生になるお子さんの保護者の方も、ぜひ参考にしてみて下さい。

目次

1. 「友達の作り方」を聞かれるのは心のSOSの可能性がある
1-1. 不登校になる前触れ
1-2. 精神的な不安を抱えている
1-3. いじめを受けている可能性がある
2. 小学生の子どもに友達の作り方を聞かれた時に教えたいコツ
2-1. 名前を入れて挨拶する
2-2. 「席が近い」「掃除当番が同じ」など身近な子から声をかける
2-3. 好きなことを話している子に声をかける
2-4. 仲良くなりたい子が成功した時に褒める
3. 保護者の方が持っておきたい友達作りへの考え方
3-1. 友達できた?はプレッシャーになる
3-2. 友達は多くなくても良い
4. まとめ

1. 「友達の作り方」を聞かれるのは心のSOSの可能性がある

「友達の作り方」を聞かれるのは心のSOSの可能性がある

そもそも、なぜ子どもが「友達の作り方」を聞いてくるのか考えてみましょう。端的にいうと「周囲の友達と前向きな人間関係を築けず、不安になっている状態」だからです。自分の状態をうまく説明できない子どもが、友達の作り方を聞くことでSOSを発しているケースが考えられます。

例えば、子どもが以下のような状態に陥っている可能性があります。

  • 不登校になる前触れ
  • 精神的に不安を抱えている
  • いじめを受けている可能性がある

ただし、純粋に友達を作る方法を知りたくて聞いているだけという場合もあるため、疑念を持ち過ぎず、子どもの変化を気にかけてあげることが重要です。

1-1. 不登校になる前触れ

学校に心を許せる友達がいないことは、子どもにとって精神的な負担になります。友達がいないことで、「学校に行っても楽しくない、学校に行きたくない」と思っていても不思議ではありません。この状態を放置してしまうと、学校に行くこと自体が辛くなり、不登校にもつながりかねません。

子どもがうまく友達を作ることができず悩んでいるように感じた場合は、具体的にどのような不安を抱えているのかをゆっくりと聞きましょう。状況に応じて、担任の先生やスクールカウンセラーに相談してみることもおすすめいたします。

1-2. 精神的な不安を抱えている

子どもが、「勉強についていけるか」「楽しくやれるのか」など、学校生活に関するさまざまな不安を抱えており、余裕のなさから友達作りがうまくいっていないケースも考えられます。特に、入学・進級により環境が変化する時期などは要注意です。

環境の変化に弱い子どもの場合、不安を少しでも取り除けるように、気分転換に付き合ったり、子どもがしたいことを叶えてあげたりしてみましょう。

1-3. いじめを受けている可能性がある

最も深刻かつ、慎重な対応が必要なのが「いじめを受けている可能性がある」です。友達の作り方を聞いてくるだけでなく、子どもがあまり話さなくなった、食事量が減った、覚えのない傷やあざがあるなど、明らかな異変を感じ取ったら、より丁寧に話を聞き、いじめの兆候がないかしっかり確認しましょう。

学校の先生や地域の教育委員会に相談するのも重要ですが、悪質な場合や、学校の対応に不信感がある場合などは、加害者の保護者の方との交渉も見据え、いじめ問題に強い弁護士に相談することも視野に入れてください。

2. 小学生の子どもに友達の作り方を聞かれた時に教えたいコツ

小学生の子どもに友達の作り方を聞かれた時に教えたいコツ

子どもが友達の作り方を聞いてきた時に考えられるケースを説明しましたが、単純に友達の作り方がわからず戸惑っているだけという可能性も十分考えられます。
いきなり必要以上に心配してしまうと、保護者の方の不安が子どもに伝わってしまいます。まずは、友達作りの方法として、以下のようなアドバイスをしてあげましょう。

  • 名前を入れて挨拶する
  • 「席が近い」「掃除当番が同じ」など身近な子から声をかける
  • 好きなことを話している子に声をかける
  • 仲良くなりたい子が成功した時に褒める

2-1. 名前を入れて挨拶する

人は、自分の名前を呼んでもらうと、その相手に対して親しみを抱くといわれています。これは、心理学上で「ネームコーリング」効果と呼ばれるものです。挨拶をする時に名前を呼ぶことで、相手の子どもが親しみを感じてくれて、友達になるきっかけにつながるかもしれません。

また、子どもが「挨拶をしても無視される」と感じている場合、相手が「自分に向けて挨拶していると気付いていない」というケースも考えられます。そのような場合にも、名前を呼んで挨拶をすることで互いの誤解が解け、仲良くなれるチャンスを得られるでしょう。

2-2. 「席が近い」「掃除当番が同じ」など身近な子から声をかける

「席が近い」や「掃除当番が同じ」など、身近な子から声をかけるのも1つの方法です。大人でも、同じ会社の社員全員と仲良くなるのは至難の業ですが、同じプロジェクトを担当していたり、席が隣同士であったりすると、そこから仲良くなることがあります。子どもでも同じで、物理的な距離の近さや共通項があれば、会話のきっかけがつかみやすくなるでしょう。

特に、進級してクラスが変わった場合、まずは隣の席の子に声をかけることを勧めましょう。相手も友達ができるかどうか不安に思っているかもしれないので、勇気を出してこちらから声をかけてみるようにアドバイスしましょう。

2-3. 好きなことを話している子に声をかける

見ているアニメや、好きなスポーツなど、自分と共通する趣味の話をしている子に話しかけるのも、友達を作るのにおすすめの方法です。好きなものや趣味が同じであれば、自然に話が盛り上がり、友達になりやすいためです。

ただし、相手が誰かと話している時に強引に割り込むと逆効果になってしまうため、様子を伺いながらそっと話しかけてみると良いでしょう。

学校で禁止されていなければ、好きなキャラクターの文房具を持って行くことも、共通の趣味を持つ友達を見つけるきっかけになるかもしれません。

2-4. 仲良くなりたい子が成功した時に褒める

仲良くなりたいと思う子がいる場合は、その子が成功したタイミングで褒めてあげるのも良いでしょう。人は、褒められると嬉しい気持ちになりますし、自分の良いところをきちんと認めてくれる人には心を開きやすくなるためです。

褒めるといっても、無理やり相手を持ち上げたり、媚びるような態度を取ったりするわけではありません。相手が授業で難しい問題を解いた時や、体育で跳び箱がうまく飛べた時など、相手のことを心から「すごい」と思った時に、素直な気持ちで褒めることが大切です。

3. 保護者の方が持っておきたい友達作りへの考え方

保護者の方が持っておきたい友達作りへの考え方

子どもになかなか友達ができないと、子ども自身も保護者の方もつい不安になってしまいますが、必要以上に焦ることはありません。
保護者の方の焦りは子ども自身にも伝わります。
以下のことを念頭に入れて、長い目で見守りましょう。

  • 友達できた?はプレッシャーになる
  • 友達は多くなくても良い

3-1. 友達できた?はプレッシャーになる

保護者の方にしつこく「友達できた?」と聞かれると、子どもは友達ができないことは悪いことだと感じてしまいます。
プレッシャーにより余計に悩んでしまうことも考えられるため、あまり干渉せず、子どもが話してくれるまでじっくり堪えて待ちましょう。

「友達はできた?」という聞き方をしなくても、子どもの話を丁寧に聞いていれば、クラスメイトとの関係性の変化に気づけるかもしれません。子どものことが心配である時ほど、強引に聞き出そうとせず、子どもの言葉に耳を傾け、些細な変化に気を配るようにしましょう。

3-2. 友達は多くなくても良い

友達は多ければ多い方が良いというわけではありません。子どもにはつい「誰とでも仲良くできること」を求めがちな保護者の方でも、自分自身を顧みると、友達の数よりも、本当に心を許せる友達がいるかどうかの方が重要だと感じている方もいるはずです。
これは、子どもでも同じことです。友達の数を増やすことに固執したり不安になったりせず、心から楽しいと思える友達ができるまでゆっくり見守りましょう。

まとめ

小学生の子どもに「友達の作り方はどうすれば良い?」と聞かれた時の正しい対応とは

友達作りはいわば人間関係の構築であるため、人によって得意・不得意があります。不得意な子どもには、いじめなど深刻なトラブルが隠れていない限りは「数が多ければ良いというものではないから大丈夫だよ」と安心させてあげましょう。そのうえで、保護者の方は温かく見守るのが重要です。

また、あえて環境を変えることで友達作りがスムーズにいくケースも考えられます。特に、一緒に同じことに取り組む場でもある習い事や学童は、共通項が自動的にできるため、他の子どもとコミュニケーションが取りやすく、友達作りにもおすすめの場所です。

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学童保育としての特徴は、「子どもの気持ち」を重視して対応していることです。
お子様が好きなレッスンを選べる仕組みをとっているため、好きなことを通じて生きた英語を身につけられます。英語を楽しく学ぶ場でもあるため、一緒に取り組んだ他の子どもに「今日は楽しかったね」と声をかけるだけでも、会話のきっかけになり、友達になれるかもしれません。

また、長時間ながら、ご利用しやすい料金設定となっており、ご希望の方には無料の送迎バスもございます。共働き家庭の方にも、送迎の時間を気にせず子どもを安心して通わせられると好評です。
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