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学童は条件が厳しくて入れない?パート勤務で学童に入れられない際の対処法

「現在パートで働いているけれど、近隣の学童の多くが条件外で入所できない」
という悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。

学童とは、就労などの理由で保護者が自宅にいない時間帯に、保護者に代わって小学生の子どもに居場所を提供するサービスです。仕事と育児を両立する保護者の方にとってとても心強い味方ですが、自治体設置の学童は利用するための条件が厳しく、保護者どちらかがパート勤務の場合に利用できないこともあります。

本記事では、パート勤務で学童を利用できず悩んでいる方に向けて、学童に多い条件や、パートであると学童に入れない可能性および、学童を利用できない時の対処法について解説します。

自治体設置の学童と違い、条件無く利用できるパートの時間を調整するについても紹介するので、併せて参考にしてみてください。

目次

1. パート勤務であると学童に入れないことがある理由
1-1. 働く時間を柔軟に変えられると判断される
1-2. フルタイムの仕事ではないと判断される
2. 学童の入所において優先されやすい条件
2-1. 両親がフルタイムの共働き
2-2. シングルマザーおよびシングルファザーである
2-3. 小学校低学年である
3. 学童にどうしても入れられない時の対処法
3-1. 祖父母に預ける
3-2. パートの時間を調整する
3-3. シッターサービスを利用する
3-4. 民間学童を検討する
4. まとめ

1. パート勤務であると学童に入れないことがある理由

パート勤務であると学童に入れないことがある理由

自治体設置の学童は、利用にあたり、家庭状況や勤務形態などに一定の基準が設けられています。制度上は基準を満たせば誰でも利用できるとはいえ、それぞれの学童には定員があります。学童施設の定員を超えた場合は、定められている優先順位をもとに入所の可否が決まります。特に、都心近郊では定員オーバーになることも多いため、学童利用の基準を満たしていても優先度が低いと利用できなくなってしまいます。

パート勤務の場合に学童入所の優先度が下がる理由として考えられることを3つ紹介します。

  • 働く時間を柔軟に変えられると判断される
  • フルタイムの仕事ではないと判断される

1-1. 働く時間を柔軟に変えられると判断される

1つ目の理由は「働く時間を柔軟に変えられると判断される」ことです。正社員は年間の勤務時間や日数が定められていることが多いのに対し、パートの場合は自分の希望に合わせてシフトを組んだり、出勤日を調整したりすることができるケースが多いと考えられているためです。

実際、子どもの下校時間には仕事が終わって自宅にいられるように、短時間のパート勤務で働いている方もいらっしゃるでしょう。そのような場合は、学童利用の基準を満たしていないと判断されることや、優先順位が下がってしまうことがあります。

1-2. フルタイムの仕事ではないと判断される

2つ目の理由は「フルタイムの仕事ではないと判断される」ことです。学童は放課後や長期休暇などの日中に自宅で子どもの面倒をみることができない保護者の方のためのサービスであるため、フルタイムなど勤務時間が長い方が入所の選考時に優先される傾向があります。

労働基準法によれば、法律上の労働時間は「1日8時間、1週間40時間まで」と決められており、これを超える場合は勤務先と労使協定(36協定)を結ばなくてはいけません。フルタイムとは、一般的にこの「1日8時間、1週間40時間」に当てはまる場合を指すことが多く、これよりも勤務時間が短いパートの場合は、フルタイムとみなされないことがあります。

要件を満たしても、パートというだけで正社員の方と比較され入れない可能性があるため、就労証明書を職場に発行してもらい証拠として提示しましょう。
就労証明書とは、職場に属している証拠となる書類であり、勤務時間も記載されています。
パートの場合、雇用形態がアルバイトであるため発行のためには就労実績が6ヶ月以上である必要があるため注意が必要です。

証拠を提示することによって、「雇用形態は正社員ではないが、フルタイムと同等の時間と条件で働いている」ことを明確に伝えられます。パートであってもフルタイムで働いている方は、前述の就労証明書を持って学童に相談に行きましょう。

2. 学童の入所において優先されやすい条件

学童の入所において優先されやすい条件

学童の入所審査の基準は自治体によって異なります。しかし、前述した通り、学童は日中に保護者の方が家庭で子どもの面倒を見る事ができない場合に、保護者に代わって居場所を提供するサービスです。そのため、子どもの面倒を見られない可能性が高い家庭であればあるほど、優先的に利用できるように審査条件が定められていることが多いです。

ここでは、学童の入所審査で優先されやすい以下の3つのケースについて説明します。

  • 両親がフルタイムの共働き
  • シングルマザーおよびシングルファザーである
  • 小学校低学年である

2-1. 両親がフルタイムの共働き

1つ目の条件は「両親がフルタイムの共働きであること」です。前項でも説明した通り、パートタイムなど短時間の勤務である場合よりも優先的に入所できることが多いです。

ただし、働いていない祖父母と同居している場合などは、保護者が対応可能とみなされ、優先順位が下がることもあります。

2-2. シングルマザーおよびシングルファザーである

2つ目の条件は「シングルマザーおよびシングルファザーである」ことです。いわゆるひとり親世帯として扱われるため、多くの自治体で学童への入所において優先順位が高いものとして扱われます。また、学童保育の利用にあたって費用に一部または全部を助成している自治体もあるので、条件に合致するなら積極的に利用しましょう。

2-3. 小学校低学年である

3つ目の条件は「小学校低学年である」ことです。地方自治体によっては、学童保育を利用できる学年を小学校3年生まで等に限定していることがあります。また、小学校高学年でも学童保育が利用できる自治体であっても、定員オーバーとなった場合はより支援が必要な子どもが優先されるため、高学年になればなるほど優先度が低くなる傾向があります。

実際に入所できるかはあくまで個々の事情に照らし合わせて判断されるため、一つの傾向として考えましょう。

3. 学童にどうしても入れられない時の対処法

学童にどうしても入れられない時の対処法

こども家庭庁の統計によれば、2023年5月1日時点での学童保育における待機児童数が多い10の自治体は以下の通りでした。

  • 埼玉県所沢市(337人)
  • 埼玉県さいたま市(329人)
  • 埼玉県越谷市(328人)
  • 東京都葛飾区(328人)
  • 東京都練馬区(292人)
  • 東京都足立区(263人)
  • 東京都中央区(257人)
  • 東京都杉並区(257人)
  • 山口県山口市(220人)

10位の山口県山口市を除き、ほとんどが都市圏に集中しています。

また、上記以外でも待機児童が発生している自治体は多くあるので、「学童保育に入れなかった場合どうするか」も考えておきましょう。
ここでは、学童保育に入れない場合の対処法として、以下の4つを解説します。

  • 祖父母に預ける
  • パートの時間を調整する
  • シッターサービスを利用する
  • 民間学童を検討する

3-1. 祖父母に預ける

近所に祖父母が住んでいるなら、学童保育への入所ができなかった場合に預かってもらえないかを相談してみましょう。この方法には、子どもが安心できるという大きなメリットがあります。

ただし、祖父母自身が仕事などで忙しかったり、遠方に住んでいたりする場合、この方法を使うのは現実的ではありません。また、祖父母とはいえ負担をかけることになるため、祖父母の予定がある日はシッターや一時預かりを利用する、おやつ代や雑費として使えるよう金銭を渡しておくなどの配慮を欠かさないようにしましょう。

3-2. パートの時間を調整する

子どもが小学校に入学したら、学校から自宅に戻ってくる頃には家にいられるよう、パートの時間を調整するというのも1つの方法です。また、子どもの送迎だけが必要になる場合や、入れ違いで他の保護者が帰ってくる場合など、短時間の離脱で済むのであれば休憩時間をずらしたり、一時的に抜けさせてもらったりする方法も考えられます。

3-3. シッターサービスを利用する

祖父母を頼れない、パートの時間も調整できないという場合は、シッターサービスの利用を検討してみましょう。シッターサービスを利用すれば、子どもが家に帰ってきたタイミングで大人が出迎えることができるので、安全面でも優れています。自治体によっては、ファミリーサポート事業など有志の協力者がシッターとなって預かるサービスや、シッターサービスの利用補助を提供していることがあるため、確認してみましょう。

3-4. 民間学童を検討する

4つ目の方法は「民間学童を検討する」ことです。民間学童とは、民間企業が運営する学童保育型のサービスです。民間学童であれば、親の就労状況等の条件を問われることはないため、パート勤務であっても問題なく利用できます。

子どもを預かってくれるだけでなく、英語学習やプログラミング、スポーツなど、さまざまなカリキュラムを提供している民間学童も多くあります。子どもを預けている間に何か将来に役立つことを身につけさせたいと考えている場合に、うってつけのサービスです。無料体験を行っている民間学童も多いので、子どもと相談して興味のあるサービスを体験してみるとよいでしょう。

まとめ

小学生の放課後預かりはどこに頼む?選び方や注意点も解説

共働き世帯の増加や、対象年齢の引き下げ等により、学童の待機児童は高止まり傾向にあります。学童サービスを必要としているにも関わらず、勤務時間がフルタイムより短いパート勤務である等の理由で学童を利用できずに困ってしまうことも考えられます。

お住まいの地域での待機児童の発生状況を調べたうえで、公的な学童保育に入れない可能性があるなら、民間の学童保育の利用も視野に入れて準備を進めましょう。

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