学童は何年生までが対象?利用時間と入れなかった場合の対処法を解説!
「学童保育をできるだけ長く利用したいけど何年生まで通えるの?」
「高学年の子どもも通っているの?」
と疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
学童保育は、種類や運営形態によって対象学年が異なります。
高学年まで通える施設や、対象学年を特に定めていない施設などさまざまです。
本記事では、学童保育に通うことを検討している方、通いたいけど利用できなくなった方に向けて、学童保育の対象学年や万が一入れなかったときの方法を3つご紹介します。
学童保育の利用を検討されている場合は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.学童保育は何年生まで通える?
1-1. 学童保育を利用するための条件
1-2. 公設民営の学童保育はいつまで通える?
1-3. 民設民営の学童保育はいつまで通える?
2. 学童保育は何時まで預けられる?
3. 学童保育へ通う子どもの学年の割合
4. 高学年の子どもも学童保育へ預けるべきか?
4-1. 高学年の子どもが学童保育へ通う4つのメリット
4-2. 高学年の子どもが学童保育へ通う2つのデメリット
5. 学童保育へ入れなかったときの対処法
5-1. 学童保育以外のサービスを検討する
5-2. お留守番させる
5-3. 習い事に通わせる
6. まとめ
1. 学童保育は何年生まで通える?
学童保育には以下の3種類があります。
・各自治体が運営している公設民営の学童保育
・親が設立し運営している共同保育
・民間企業やNPOが運営している民設民営の学童保育
ここでは、公設民営と民設民営の学童保育がそれぞれ何年生まで通えるかをご紹介します。
1-1. 学童保育を利用するための条件
学童保育では以下のように利用する条件を設けられているところがあります。
・保護者が共働きでフルタイム勤務
・シングルマザーまたはシングルファザーの家庭
・低学年の子ども
新1年生は、各学童保育で設けられている条件を満たすことで、4月1日以降であれば学校が始まる前、いわゆる入学式以前から通うことが可能です。
3月31日までは保育園や子ども園などで過ごし、4月1日からは学童保育に切り替える方がほとんどです。
1-2. 公設民営の学童保育はいつまで通える?
2012年の児童福祉法改正により、公設民営の学童保育の対象であった「小学校に就学しているおおむね10才未満の児童」から「小学校に就学している児童」となりました。
つまり、小学校1〜6年生まで通えます。
ただし、学童保育の施設や定員によって「小学校3年生まで」と条件を設けているところがあるため、市区町村の窓口やホームページで確認しておくと安心でしょう。
1-3. 民設民営の学童保育はいつまで通える?
民設民営の学童保育は、何才まで通えるか?決まりを設けているところはほとんどありません。
また厳しい規程が少なく、保護者が働いているか、いないかなどの条件を設けているところも少ないです。
民設民営の学童保育は、利用をするうえで自由度が高く、オリジナルのサービスを取り入れるなどの特徴があります。
利用しやすいメリットがある一方で、費用がやや高めに設定されていることがほとんどです。
2. 学童保育は何時まで預けられる?
働いている保護者の方にとって、預けられる時間帯は大事なポイントになります。
一般的に、学校のある日も長期休暇中も18時頃まで利用できるところが多いです。
民設民営の学童保育の場合は、延長保育や追加料金制で20:30頃まで、またはそれ以上預かってくれるところもあります。
開始時刻は、学校のある日は各学年の放課後から、また学校のない日は8時からが一般的です。
3. 学童保育へ通う子どもの学年の割合
実際に、学童保育に通っている子どもの学年についてご紹介します。
1.低学年が圧倒的に多い
厚生労働省が2021年に行った「学年別登録児童数の状況」によると、小学校1~3年生までの低学年層が全体の80.4%ということが分かりました。
前年度と比べて横ばいであり、1~3年生までの低学年層の割合が圧倒的に多い傾向であることが読み取れます。
2.4年生は待機児童が多い
同じく厚生労働省が2021年に行った「学年別登録児童数の状況」によると、待機児童が多いのは4年生で28.2%でした。
4年生は学童保育に行く子どもと、行かない子どもが分かれる学年でもあります。
また、学童保育側は低学年を優先させることが多いことから、4年生で待機児童が多い結果になったと考えられます。
3.学年が上がるにつれて通う子どもが少なくなる
高学年になると、学童保育に通う子どもが少なくなります。
厚生労働省が2021年に行った「学年別登録児童数の状況」で5~6年生は全体の8.2%ほど通っていることがわかりました。
自立できる年齢にさしかかるため、一人で留守番ができること・塾に通い始めること・友達と自由に遊ぶことなどが理由として考えられます。
4. 高学年の子どもも学童保育へ預けるべきか?
高学年の子どもを学童保育へ預けるべきかは、子どもと家庭の意向によります。
「自立していないからこそ学童保育をやめさせて一人で留守番をさせたい」
「一人で留守番させるのは不安だから、余計な心配を取り除くためにも学童保育を継続したい」
など、子どもの自立度や性格、家庭で何を優先するかで必要性が変化します。
また、高学年になると、体だけでなく気持ちの面でも大人になり、自分自身について深く考える傾向があります。
学童保育に通うかどうかの判断を親だけで決めず、子どもの意志を尊重してあげましょう。
ここでは、4年生以降の高学年層が学童保育に通うメリットとデメリットをご紹介します。
4-1. 高学年の子どもが学童保育へ通う4つのメリット
4年生以降の高学年層が学童保育に通うメリットは、以下の3つです。
1.一人で家にいるより安心
一人で家にいるより、大人の目がある学童保育は安心して過ごすことができるでしょう。
一人で留守番をすることで、不審者の自宅への侵入や火事などのトラブルに巻き込まれるかもしれません。
学童保育に預けていれば、周りに人がいるためトラブルを回避できます。
2.楽しい体験ができる
学童保育では、スタッフが子どもの楽しめるイベントを計画してくれます。
ピクニックやクリスマス会、ときには講師を招いてプログラミングなどの学習プログラムを取り入れることも。
普段経験できないようなイベントが開催されるなど、子どもにとって貴重な体験ができます。
また、学童保育では広い校庭や公民館の庭などを利用し、体を動かす機会を設けています。スポーツが好きな子どもにとって、学童保育のスタッフである大人相手に思いっきり体を動かせる時間は、楽しいひとときになるでしょう。
3.宿題を済ませてから帰宅できる
厚生労働省は、「放課後児童健全育成事業」の事業内容として、放課後児童クラブは「放課後児童の健全育成上必要な活動」と提示しています。
このことから、学童保育で宿題などの学習の時間を設けているところがあります。
家に帰る前に宿題を済ませることができるため、親の負担が減り、子どもは時間を有効活用できるでしょう。
4.異年齢と交流を深められる
学童保育では、小学校1~6年生まで幅広い年齢の子どもがいるため異年齢で交流を深めることができます。
年上が年下の面倒を見る・年上の頼りがいのある姿を見るなど、子ども同士で関係を築き、学び合うことができるでしょう。
4-2. 高学年の子どもが学童保育へ通う2つのデメリット
高学年の子どもが学童保育に通うデメリットは、以下の2つです。
1.年齢の幅があり遊びの質が違う
4年生以降の高学年層になると、低学年層とは違った遊びをするようになります。
例えば鬼ごっこなら、低学年では通常の鬼ごっこで遊ぶことが多いですが、高学年では「警ドロ」や「色鬼」など、少しひねった形の鬼ごっこが楽しくなる傾向にあります。
またサッカーなどのスポーツは、ボールを蹴る・止めるから、ルールを取り入れながらより激しく本格的なものに変わるでしょう。
低学年層と高学年層では体力と体格に差があるため、一緒に遊ぶことが難しくなる可能性があります。
2.まとめ役を任されストレスになることがある
年齢が上になるにしたがい、学童保育内でまとめ役を任される機会が多くなります。
自由に過ごしたい子どもにとっては、プレッシャーやストレスを感じることがあるかもしれません。
低学年向きのイベントで、まとめ役を努める恥ずかしさが出てくる年頃でもあるでしょう。
5. 学童保育へ入れなかったときの対処法
学童保育に入れなかった場合や、学童保育に行かない夏休みなどは、どのように過ごしたらよいのでしょうか。
ここでは、学童保育を利用しない場合の対処法を3つご紹介します。
5-1. 学童保育以外のサービスを検討する
塾の機能と学童保育が一体化した、新しいタイプのサービスを利用するのが一つの方法です。
子どもを預けながら英会話スクールに通うことを実現する「学童保育型の英会話スクールKids UP」。
経験豊かなネィティブ、バイリンガルスタッフが工作、知育またダンスやスポーツ等も取り入れた様々なプログラムを英語で教えます。
学ぶことが好きな子どもはもちろん「楽しいことが好き」「スポーツが好き」という子どもも、楽しく英語が学べるでしょう。
無料の送迎バスがあり、お子さんが一人でも通えるため、夏休みであっても親子ともに安心です。
毎年開催されるスピーチコンテストは全生徒が参加するため、ほかのお子さんから刺激を受けつつ、自分の英語力を伸ばすチャンスです。
英語だけにとどまらず、将来を見越して人前で話す練習ができるのも魅力の一つ。
また、「学童保育型の英会話スクールKids UP」では、無料体験レッスンや季節ごとのキャンペーンを行っています。
学童保育に加えて勉強も徹底させたい方や学童保育に入れなかった方は、ぜひお気軽にご相談ください。
5-2. お留守番させる
一人または兄弟で留守番をさせる方法です。
留守番をさせる場合、だらだらとお菓子を食べながら長時間のゲームをしないよう、時間のスケジュールを親子で立てるなど、各家庭でルールを決めることが大切です。
また、必ず鍵をかける・訪問者が来ても出ない・火は使わないなど、安全面における対策を子どもと確認しておくと安心です。
5-3. 習い事に通わせる
放課後すぐに始まる塾や水泳などの習い事をさせるのも一つの方法です。
習い事によっては、送迎バスやスタッフによる送迎がついているなど、安心して通えるサービスを行っていることがあります。
友達と遊ぶのは大切です。
しかし、保護者にとって子どもがどこに遊びに行ったのかわからないよりも、習い事に通っていれば所在がはっきりするため、安心できるのではないでしょうか。
また、子どもの学力向上やほかの能力アップにもつながるため、時間を有効的に使えるメリットがあります。
まとめ
学童保育のほとんどは、小学校に就学していれば何年生でも利用できることを解説しました。
ただし、学童保育の実態によっては、待機児童が出る・通える学年に制限があるなどの理由で、申し込んでも通えない場合があることがわかりました。
「学童保育を申し込んだけど定員を超えていたため待機になった」「高学年になったから学童保育に通わない」などの場合は、何かが学べる機能と一体化した習い事などを選択肢に入れておくとよいでしょう。
学童保育に通うかどうかは、子どもの意志を尊重することが大切です。
子どもの意志を尊重することで、生活に必要な能力と健全な育成へとつながるのではないでしょうか。