3歳前後で英語学習を始めた方がよい?その理由や効果的な学習方法についても解説
グローバル化の加速に伴って英語力の必要性が高まっていることもあり、小学校でも2020年度から英語学習が必修化されました。
そのため、早くから子どもに英語を学ばせたいと考える保護者の方もいらっしゃるでしょう。
しかし何歳から英語を学ばせるのがよいのか、学習方法に悩まれる保護者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、早くから英語を学ぶのがよい理由や学習方法、また注意点についても解説します。
子どもの英語教育について関心やお悩みのある保護者の方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
1. 3歳くらいから英語を始めた方がよいといわれる3つの理由
1-1. 日本語の感覚が固まっていない
1-2. 英語習得のために必要な成長が期待できる
1-3. 英語を習得する時間が十分に確保できる
2. 3歳くらいから始める効果的な英語学習の方法
2-1. 市販の教材で学ぶ
2-2. 英会話教室に通う
2-3. オンライン英会話で学ぶ
3. 3歳の子どもが英語を学ぶ際に注意したい3つのポイント
3-1. 楽しく学べる方法を選ぶ
3-2. 強制しない
3-3. しっかり褒める
4. オンライン英会話や英会話教室を選ぶ際の5つのポイント
4-1. カリキュラムが年齢や目的に合っているか?
4-2. レッスン形態はマンツーマンかグループレッスンか?
4-3. 講師と相性がよさそうか?
4-4. 料金は予算内に収まっているか?
4-5. 無理なく継続できるか?
5. まとめ
1. 3歳くらいから英語を始めた方がよいといわれる3つの理由
「英語学習を始めるなら、3歳くらいから始めるのがよい」と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。このようにいわれるのには、理由があります。ここでは「3歳くらいから英語を始めるのが理想的」といわれる、3つの理由について解説します。
1-1. 日本語の感覚が固まっていない
3歳の子どもは母語が確立されていないため、英語を英語のまま理解しようとします。日本語を介して英語を学習しようとすると、日本語の発音やイントネーションのようないわゆる「カタカナ英語」を話すようになったり、表現が日本語からの直訳になったりするなどの問題が生じます。その結果、英語を話すことに対して自信が持てなくなったり、英語のネイティブスピーカーと話をしたときに伝わりにくかったりするなど、学習の成果を感じにくくなり、モチベーションが下がってしまう可能性があります。3歳より後からでは英語を身につけるのは不可能という訳ではありませんが、効率よく自然な英語を身につけるには、3歳くらいから学習を始めるのが効果的です。
1-2. 英語習得のために必要な成長が期待できる
ネイティブの発音を聞き取って真似する能力は、3~6歳頃に最も高くなるといわれています。生物学において、脳への刺激による効果が特に顕著である幼児期を「臨界期」と呼び、言語学習においては12歳までがその時期に当たります。中でも6歳までの時期は特に吸収率が高いといわれています。また、3歳の子どもは知能面でも身体面でも発達が著しく、かつ柔軟性を持ち合わせているため、効果的に英語学習を始められるでしょう。
1-3. 英語を習得する時間が十分に確保できる
日本人が英語を習得するためには、長い時間英語に触れることが重要だといわれています。しかし、子どもが成長し、幼稚園や学校に通うようになると、まとまった時間をつくることがどんどん難しくなってきます。そのため、時間に余裕のある3歳頃から英語教育を始めることで、効果的に英語教育の基礎を身に付けることができるでしょう。また、吸収力の高い幼児期に多くの英語に触れることによって、効率よく学習を進められる効果も期待できます。
2. 3歳くらいから始める効果的な英語学習の方法
3歳を目途に英語を始めた方がよい理由について解説しましたが、どのような学習方法が効果的なのでしょうか。ここでは3つの学習方法と、それぞれのメリット・デメリットについて、ご紹介します。
2-1. 市販の教材で学ぶ
市販されている乳幼児向けの英語教材を活用すれば、ご家庭でも英語を学べます。
3歳の英語学習は、子どもが楽しく英語に触れ、親しみを持つことが大切です。そのため自宅で英語を学ぶ際は、英語の歌やおもちゃなどで英語に触れさせて、興味を持ってもらえるようにするとよいでしょう。
また、英語の絵本の読み聞かせもイラストが豊富でイメージしやすいため、関心を持ちやすく効果的です。ただし多くの英語教材があるため、選ぶ際は保護者が教えなくても子どもが自然に理解でき、楽しいと感じる教材を選びましょう。
では市販の教材で学ぶメリット・デメリットはどのようなものでしょうか。それぞれ確認していきましょう。
【メリット】
・自宅なので子どものペースで学べる
・家族でのコミュニケーションとして活用できる
・お金をかけずに始めることができる
【デメリット】
・飽きてしまうと続かない場合もある
・知識が不足している場合、適切な教材を探すのが難しい
2-2. 英会話教室に通う
3歳の子どもを対象としている英会話教室に通う方法もあります。乳幼児向けの英会話教室では、同世代の子ども達と一緒にネイティブの講師からレッスンを受けられるため、楽しみながら自然に英語を学ぶことができるでしょう。また講師やお友達と英語で会話することで、発音の向上も期待できます。
送迎サービスがある英会話教室を選ぶと、送り迎えの負担を最小限に抑えることも可能です。
【メリット】
・お友達と一緒に学ぶことでモチベーションを維持しやすい
・ネイティブの講師から学べる・体験を通して学べるため英語力が向上しやすい
・講師やお友達とコミュニケーションを取りながら学ぶため、社交性や協調性が身につく
【デメリット】
・ほかの英語学習方法と比べると費用がかかる
・決まった曜日・時間に通う必要があるため保護者にも負担がかかる
2-3. オンライン英会話で学ぶ
3歳の子どもを対象としたオンライン英会話も開講されています。子ども向けのオンライン英会話は、保護者と一緒に受講するタイプの講座が一般的です。3歳の子どもがオンライン英会話を受講するメリットとデメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・自宅でパソコンやタブレットを使って学べるため送迎の必要がない
・英会話教室と比べると費用が手頃な場合が多い
・子どものレベルに合わせて講師を選べる
・自由な時間にレッスンを受けることができる
・さまざまな国籍の講師に出会えるため、いろいろな文化に触れることができる
【デメリット】
・パソコンやタブレットの画面越しで学ぶため集中力が続かないことがある
・通信状況が悪いと授業が途切れる可能性がある
3. 3歳の子どもが英語を学ぶ際に注意したい3つのポイント
3歳を目途に英語を始めることには多くのメリットがありますが、その一方で注意すべき点もあります。この章では、英語を学ぶ際の注意点を3つ解説します。
3-1. 楽しく学べる方法を選ぶ
学習方法や教材を選ぶ際は、子どもが楽しんで英語に触れられるものを選びましょう。英語の学習方法や教材は多種多様であるため、学び方によって子どもの感情やモチベーションが大きく変化します。
子どもは、一般的に見る・聴く・体を動かすなど、全身を使って楽しむことが好きです。例えば、絵本や音楽などを活用したり、楽しさを重視している英会話教室に通ったりすることで、子どもが楽しみながら英語に触れることができます。せっかく幼児期から英語学習を始めても、子どもが嫌だと感じてしまうと英語に苦手意識を持ってしまいます。子どもが楽しそうに学べていない場合は、違う方法を試してみるなど柔軟に対応することが大切です。
3-2. 強制しない
子どもが英語の学習に前向きでない場合、無理に学ばせるのではなく、一度距離を置いて様子を見ることが重要です。子どもは好奇心旺盛で、さまざまなことに興味を持ちます。そのため、別の遊びや活動に興味を示している時に無理強いして英語を学ばせようとすると、英語に対して「嫌い」という感情を抱いてしまいかねません。また、他の人と比較したり叱ったりすることで、子どもの英語学習へのモチベーションを下げてしまうこともあります。3歳の英語学習は、子どもが自主的に「英語をやりたい」という気持ちになるよう、強制しないことを意識しましょう。
3-3. しっかり褒める
英語学習だけではなく、子どもの成長には褒めることが大切です。できたことや正解したことだけではなく、頑張っていることに対しても褒めるようにしましょう。褒めて励ますことで、子どもは英語を学ぶ時間が楽しいと感じるようになり、もっとやりたいと思うようになります。
英語の上達スピードは子どもによって異なるため、たとえ英語が身についていないように思えたとしても、保護者が焦らないように気を付けましょう。頑張っている子どもの姿を、温かく励ますことも重要です。
4. オンライン英会話や英会話教室を選ぶ際の5つのポイント
オンライン英会話や英会話教室を選ぶ際は、楽しく続けられるかが重要です。ここでは子どもに合ったオンライン英会話や英語教室を選ぶ際に押さえておきたいポイントを、5つご紹介します。
4-1. カリキュラムが年齢や目的に合っているか?
オンライン英会話や英会話教室は、教室やサービスによってカリキュラムが異なるため、子どもの年齢や学習の目的に合っているか、事前に確認することが重要です。子どもの年齢やレベルに合っていなければ、楽しさを感じられず学ぶ意欲も下がってしまいます。
楽しく英語を学びたいのか、受験などに向けて学びたいのか、学ぶ理由によっても選ぶ教室は異なります。体験教室などに参加し、子どもの年齢や目的に合った教室やサービスであるかを確認したうえで選ぶようにしましょう。
4-2. レッスン形態はマンツーマンかグループレッスンか?
オンライン教室はマンツーマンでのレッスンになります。しかし英会話教室の場合は、マンツーマンとグループでのレッスンがあります。
自分のペースで学びたい場合はマンツーマン、お友達と楽しく学びたいならグループレッスンがよいでしょう。どちらの形態がよいかは、子どもの性格によっても異なります。そのためレッスン形態を考慮する際は、子どもの性格をふまえて検討しましょう。
4-3. 講師と相性がよさそうか?
どれだけ優秀な講師でも、子どもとの相性がよくなければ楽しく学ぶことはできません。そのため教室やサービスを選ぶ際は、体験レッスンで子どもの様子を見てから判断するのがおすすめです。
また、3歳で英語を学ぶ場合、英語のみでのレッスンだと、理解する前に楽しくなくなってしまうこともあります。オンライン英会話でネイティブ講師に習う場合は、日本語でもコミュニケーションが取れるかどうか確認しておきましょう。
4-4. 料金は予算内に収まっているか?
英会話教室やオンライン英会話を利用する場合、月謝が必要です。また教室やサービスによっては、月謝のほかに入会費や年会費、教材費がかかる場合もあります。
家庭に負担がない月謝であるか、初期費用は掛かるのかなどをチェックしておくようにしましょう。また費用を確認する際は、いくつかの教室やサービスを比較することで適正価格を把握できます。レッスン内容と料金が見合っているかも確認しておくと、長く通える教室やサービスを選びやすくなるでしょう。
4-5. 無理なく継続できるか?
英語学習は、長期的に継続していくことが重要です。学習方法を選ぶ際には、長く続けられる料金であるか、検討している教室が通いやすい場所にあるかなどを念頭に置いて選びましょう。
また、オンライン英会話教室でも通常の教室でも、学校や日常生活と両立できることが重要です。レッスンのスケジュールや時間割、宿題の量などを総合的に考慮し、楽しく継続できる学習方法を選びましょう。
まとめ
3歳は英語を学び始める理想的なタイミングの一つです。語学学習に対する苦手意識が芽生えたり、日本語の感覚が定着する前に英語学習をスタートすることで、楽しみながら英語を身につけられる可能性があります。近年では英語の早期学習が注目されているため、さまざまな学び方を選択できます。だからこそ、お子様の気持ちに寄り添った形での学習方法を選択することが重要です。
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