学童は途中から入所できる?できる場所と注意点も解説
学童の申し込みの締め切りを過ぎてしまった場合や、急に保護者の方の仕事が決まった場合など、年度の途中から学童に預けたいと考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、定員に達している等の理由で、途中からの入所が難しいケースもあります。
本記事では、学童に年度の途中から入所する方法と、できない場合の対処法を解説しています。
学童に入れずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1. 学童待機児童は年々増加している
2. 学童は地域によっては途中から入所可能
3. 学童は地域によっては途中から入所可能
3-1. 学童の入所条件を満たしているか確認
3-2. 途中から入所可能な学童がないか探す
3-3. 子どもと学童の雰囲気が合うかのチェック
4. 公立学童と民間学童の学童の途中入所の難易度の違い
4-1. 公立学童は入所条件があるため難易度が高い
4-2. 民間学童は入所条件が無く複数施設があるため入所しやすい
5. 学童に途中から入れない場合の対処法
5-1. 送迎サービス付きの習い事に通ってもらう
5-2. シッターサービスを利用する
6. まとめ
1. 学童待機児童は年々増加している
最初に、学童待機児童が年々増加している事実を、具体的なデータを用いて確認しましょう。厚生労働省によると、令和4年時点で学童を利用できない小学生は全国で15,180人おり、前年比で1,764人増加しています。
年齢別の割合をみてみると、小学4年生の割合が最も高く、4,556人と全体の30%を占めています。次に小学3年生が3,492人で23%と続く形です。
また、登録児童数は前年比43,883人増の1,392,158人となっています。つまり「学童に通いたいけどまだ通えていない児童」が約140万人いる計算です。
このように学童を必要としているものの、申し込んでも利用できない児童が多いのが実情です。そのため、年度の途中から学童に預けることはかなり難しいといえます。
2. 学童は地域によっては途中から入所可能
登録児童数は地域ごとに差があるため、実際に学童に途中から入所できるかどうかは、地域によって異なります。
学童の募集は基本的に年度初めに行われるため、その際に手続きを済ませなくてはいけません。
ただし、登録児童が少ない地域はそもそも学童自体が少ない傾向があるため、定員を下回るかどうかはわかりません。年度の途中から学童の利用が必要になる可能性がある場合は、早めに自分が住む地域の状況を確認しておきましょう。
3. 学童は地域によっては途中から入所可能
年度の途中で学童に入所を希望する場合は、以下の順番で行動しましょう。
- 1.学童の入所条件を満たしているか確認
- 2.途中から入所可能な学童がないか探す
- 3.子どもと学童の雰囲気が合うかのチェック
重要なのは、学童に入れなくてはいけない状況になったとしても、子どもに合っている施設かどうか見極めることです。子どもに合わない施設を無理に利用することで、子どもが学童に通うことにストレスを感じてしまったりするおそれもありますので、見極めが大切になってきます。
3-1. 学童の入所条件を満たしているか確認
公立の学童に入所させたい場合、地方自治体によりさまざまな条件が設けられています。基本的に条件を満たさないと利用できません。ここでは具体例として、横浜市の条件を紹介します。
“市内に在住する小学校に就学している児童であって、次のいずれかに該当する児童。
保護者が労働等により、当該児童が帰宅する時間帯(学校休業日(日曜日を除く。)にあたっては、当該時間帯に相当する時間帯)に、家庭にいないこと。
保護者が、健康上等の理由により、昼間家庭にいても当該児童の健全育成ができる環境にないこと。”
(引用:横浜市「放課後児童クラブ事業について」)※放課後児童クラブ事業と学童は同義
学童に預けたくても、現在および将来の働き方や予定によっては条件を満たせないかもしれません。条件を満たしているかどうか判断するためには、各施設もしくは地方自治体の担当部署に確認することをおすすめいたします。
3-2. 途中から入所可能な学童がないか探す
条件上は利用できることがわかったら、年度の途中から入所できる学童がないか、各施設に電話をかけて確認しましょう。
各施設の電話番号は、自治体のホームページなどに一覧化されていることが多いです。掲載されている電話番号に掛けてみましょう。
その際、一覧表を印刷してチェックリストを作っておくと、漏れなく問い合わせできます。「空きあり」「空きなし」など、ヒアリングした情報を「○」「×」など簡単な記号でメモしておきましょう。
自治体によっては、市区町村の役所の子ども支援課等で空き状況を確認できる可能性があるため、施設が多く対応しきれないなどの悩みがあれば相談することもおすすめいたします。
3-3. 子どもと学童の雰囲気が合うかのチェック
途中から入所可能な施設があったとしても、保護者だけの判断で決めずに子どもと一緒に訪れて意見を聞いてから最終決定しましょう。
子どもにとって通いやすい学童を選ぶことは、ストレス対策の面でも重要です。「ここの学童が空いているから」と子どもの意見を無視して選んでしまうと、通い続けられなくなる可能性も出てきます。
また、そもそも子どもが学童についてどのような場所かを理解していないと混乱するおそれもあるので要注意です。親から「学童はこのような場所」と説明し、理解を得たうえで学童を探し始めましょう。
入所できそうな公立の学童を見つけたものの、子どもと合わなさそうだと感じた場合は、民間企業が運営する学童の利用も視野に入れることをおすすめします。
4. 公立学童と民間学童の学童の途中入所の難易度の違い
今までお伝えしてきたのは、あくまで公立の学童についてです。
公立の学童に年度途中から入所できない場合や、施設の雰囲気が合わないと感じた場合には、民間企業が運営する学童の利用をおすすめします。
公立学童と民間学童の難易度の違いを比較し、ご家庭にあった学童を選びましょう。
4-1. 公立学童は入所条件があるため難易度が高い
公立学童は前述の通り、入所条件があるため、働き方やタイミングによって満たせず、申し込みができないケースも考えられます。
また、公立学童は月謝が数千円と安い施設が多いため、倍率が高く、入所の難易度も上がります。
さらに、公立学童は、預けられる時間が最長で18時頃までであることが多いです。急な残業が発生した場合等にも、対応してもらうことが難しいのがデメリットです。送迎サービスもないので、学童に迎えにいく手間も考えなくてはいけません。
4-2. 民間学童は入所条件が無く複数施設があるため入所しやすい
民間学童は、公立学童とは違い入所条件はありません。
また、同一グループで各地に施設を有していることも多いため、「A施設は難しいが、B施設なら受け入れ可能」というように、柔軟な対応をしてもらえる可能性もあります。そのため、年度の途中からでも入所できる施設が見つけやすいはずです。
英語や運動、プログラミングなど、それぞれの施設に独自のカリキュラムがあるため、預けるだけでなく、子どもの能力を伸ばすことができます。
また、送迎サービスがあることが多いのも民間学童の特徴です。放課後には学校まで迎えに来てもらえるうえに、学童終了後は家の近くのバス停など、既定の場所まで送ってもらえます。送り迎えの手間が省けるため、保護者の負担を軽減することが可能です。
5. 学童に途中から入れない場合の対処法
民間学童であっても、定員数がいっぱいだと子どもは預けられません。このような場合、代わりの対応として、以下の方法が挙げられます。
- 送迎サービス付きの習い事に通ってもらう
- シッターサービスを利用する
送迎サービス付きの習い事であれば、学校まで迎えに来てもらいそのまま施設まで送り届けてもらえます。
習い事のため週に何度かにはなりますが、子どもを預かってもらう場所を確保することが可能です。
一方、シッターサービスは、家で子どもを見てもらえるサービスであるため、仕事で不在にしていても安心して任せられます。
5-1. 送迎サービス付きの習い事に通ってもらう
送迎サービス付きの習い事なら、送迎の手間が省けるうえに、子どもを週に数回預かってもらう場所としても活用可能です。
英会話やスイミング、体操など、さまざまな習い事がありますが、子どもに合ったものを選びましょう。
一方で、学童とは違い毎日預けられるわけではないため、仕事のスケジュール調整が必要になります。
5-2. シッターサービスを利用する
シッターサービスは、各家庭でシッターが子どもの面倒を見てくれるサービスです。
赤ちゃんだけでなく小学生の子どもにも対応できるシッターであれば、学童に入所できない場合でも活用できます。
直接自宅に来てもらえるので、送迎時間を気にする必要はありません。
自治体によって、費用を助成していることもあるため、相談してみましょう。
一方で、シッターサービスを利用する際は、保護者の方が不在の間に他人を家に入れることになるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。シッターサービスを展開している業者は数多くあるため、口コミや評判を確認したうえで慎重に選びましょう。
また、可能であれば、正式に依頼する前に保護者同席のもとお試しで利用し、仕事ぶりや子どもの反応をみておきましょう。
まとめ
公立の学童は基本的に新学期に合わせて入所するため、年度の途中から入所する必要が出てきても、入所が難しいことが多いです。
申込みに間に合わなかった場合や、公立の学童に入所できなかった場合、年度の途中から子どもを預ける必要が生じた場合には、民間学童の利用がおすすめです。
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